オフィス岸井は、
公認心理師による信頼できるカウンセリング・ルーム
として
神戸新聞社のマイベストプロに登録されています。
◇◇◇ 現場のための投影法勉強会の参加者募集 ◇◇◇
コロナ禍のためにしばらくお休みしていた「投影法勉強会」をそろそろ始めようかと思っています。
まだ具体的な内容は発表できませんが、来春ぐらいをめどに計画中です。
様々な現場で働く対人支援職の皆さん、現場で役立つ投影法(バウム・風景構成法・MSSM・箱庭・コラージュ・夢分析など)について、基礎から実践的な解釈までご一緒に勉強しませんか?
もし参加のご希望があれば、kishii@kobe.zaq.jp までご連絡下さい。
今のところ月に1回、土曜日の昼、2時間程度の開催を予定しています。
カウンセリング・オフィス岸井は、神戸にある、学校・職場・対人関係などにおける不適応やうつ・不登校・不安障害の問題でお悩みの方々の相談に応じる神戸の心理相談オフィスです
その他学校や職場の不適応や対人関係や生き方の悩みなどさまざまな問題や、やる気が起きない、周囲の目が気になる、集団に入れないなどの問題にも豊富な経験をもとにご相談に応じます。
社会的スキル・トレーニングやアサーショントレーニングなども用意しています。
詳細は以下をご覧ください。
大人のうつや様々な不安や悩み、神経症・大人の発達障害等からくる生きづらさや人間関係の問題などさまざまなお悩みにも対応いたします
特に大人の発達障害に関しては、ワーキング・メモリーや聴覚認知・視覚認知の弱さに対する「認知のトレーニング」を用意して、多くの方に「うっかりミスが減った」「聞く力や見る力が付いた」等の声をいただいています。
さらにご本人の問題だけでなく、ご夫婦の問題としてカサンドラ症候群などが問題になっていますが、ご夫婦の問題として一緒に取り組ませていただきます。
詳細は以下をご覧ください。
最近多い相談が「私はアダルトチルドレンではないか」という不安を持たれた方です。同時に抑うつ気分に悩まれたり、怒りの爆発・虐待等に結び付く状態で苦しまれています。
背景に過去の家族の問題、たとえばアルコール依存の親、被虐待の体験、機能不全家庭に育った不全感や自信のなさ、無力感や愛着障害なども影響します。
なかなか過去を振り返るのは辛いですが、立ち向かう勇気を出してご相談下さい。
詳細は以下をご覧下さい。
<うつ病や不安が頭の中から離れない時に>
うつ状態は単なる落ち込みという状態から、それが持続的に続き楽しみや喜びなどの感情が失われていくうつ病まで、いろいろな場面で見られます。
こういう時は、私は「のみ薬・ひと薬・ひにち薬」とお伝えしています。まず病院での診断や薬の処方の<飲みぐすり>を受けるとともに、人とのかかわりの<ひとぐすり>、そして必ず良くなることを信じて待つ<ひにちぐすり>です。
カウンセリング・オフィス岸井では<ひとぐすり・ひにちぐすり>を念頭に置き、ご一緒に取り組ませていただいています。
*面接に当たってのお願い
当オフィスでは1回限り、あるいは数回のみの面接はお受けしておりません。
あくまでも、ご自身の問題に取り組むため、原則として1~2週に1回の継続面接に限らせていただいています。
月に1回と言う面接も、効果の点からお引き受けしていません。その点、ご理解下さい。
*お詫びと訂正
なお数年前までは「初回無料」とお知らせさせていただいていましたが、現在は有料となっています。過去に書いた記
事やコラムではまだ「初回無料」の文言が残っていますが、申し訳ありませんが訂正させていただきます。
キャンセルは原則として1週間前までにご連絡ください。突然の体調不良や交通機関のトラブル、天候悪化等はもちろん考慮させていただきます。
それ以外のキャンセルに関しては、キャンセル料をいただくことになります。
ご注意ください。
言葉によるカウンセリングでは、カール・ロジャーズによるクライエント・センター・セラピー(クライエント中心療法)をベースにしています。
同時にユングによる深層心理学をベースにした会話や夢分析などによる心理療法を行っています。
C・ロジャーズ
言葉による面接がどうも苦手だ、あるいはイメージを用いた面接が有効だと感じた場合には、絵画療法・コラージュ療法・箱庭療法などのアートセラピー、あるいは夜に見る夢を持ってきていただいた夢分析などを行っています。
対人関係で「どうも自分の本当の気持ちを押し殺してしまいがちだ」あるいは「自分に自信が持てなくてなんといって良いかわからない」というような場合には、無理のない自己主張(アサーション)トレーニングを行います。
また発達障害の傾向があり、見る力・聞く力・覚える、思い出す力・集中して物事に取り組む力に弱さがあるという場合には、「認知のトレーニング・プログラム」を用意しています。
オフィス岸井は直接対面面接だけでなく、スカイプや電話による面接も行っています。これまで全国各地からスカイプ・電話による面接を実施してきました。
交通費もかからず、自宅にいても可能なため、遠隔地や周囲に相談していることが知られたくない場合にはどうぞご希望ください。
皆さんの興味関心のある、不登校・発達障害・アダルトチルドレン・ひきこもり・アンガーマネージメントなどなど、さまざまなテーマでショート・コラムを独自の視点からまとめてあります。 興味のある方はゼヒ!
☆彡こころを描いた映画や本の紹介コラムはこちら
「こころを描いた映画・本」について簡単な紹介ショート・コラムを載せています。
コミックや小説、映画など、もしかしたら興味を引く作品に出会えるかも知れませんよ。良ければ一度ご覧ください。
気の向くままに文章にまとめてみました。
何が、どうというわけでもないんですけどね。
もしお暇でしたら、どうぞ。
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ここしばらく立て続けに大変興味深い映画を3本見た。
それはタイトルにあるように「君たちはどう生きるか」「ゴジラ-1.0」「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」なのだが、特に直近観たのは最後の鬼太郎の映画だった。
実はあまり期待せずに見たのだが、映画評が比較的良かったので見に行ったのだ。観終わって、いや実は観ている途中から、私は何とも言えない違和感に襲われていた。その違和感は妖怪の恐ろしさとか、戦いの激しさとかではない。実は、他の二本「君たちは・・」と「ゴジラ・・」とあまりにも近いテーマが感じられたからだ。
正直見ているのも辛い気分に襲われたのだが、例えて言えば「目の奥がクラクラするような」浮揚感というか、何とも言えない不安に襲われた印象だった。「これはいったい何なんだろう?」と思う前に、「あぁ、またこれなのか・・」という動揺だと思う。
「また、これか・・・」というのは、「君たちは・・」にしても「ゴジラ・・」にしても、その背景や状況設定が「戦争」であるからだ。そして「ゲゲゲ・・」を見て、「あぁ、またこれなのか・・」と動揺してしまったのだ。それについては、その時の自分の気持ちをかなり確実に覚えているので間違いない。
まだ観ていない人もいるであろうからネタバレをする気はないが、3本とも戦争の場面や状況設定があり、映画そのもののテーマにもかなり深くかかわっていると私は考えている。
それは現在の世界情勢が影響していることは容易に推測できる。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザへの侵攻、あるいは台湾有事などからくる「不安感」だろうし、その背景にはコロナ危機や温暖化による異常気象など、様々な不安が現在の世の中を覆いつくそうとしている。その影響かどうかは知らないが、私の関わる人たちの中にも、なぜか不安症関連の方が増えてきているのも確かだ。
その中での3本の映画である。私の心がざわついて目の奥がクラクラしてくるのも当然かもしれない。そう思いつつ、もう一度3本の映画を思い出してみると、事はそんなに単純ではないと気が付いた。
3本の映画の中では、現在の危機や現実の延長線上にあるテーマが語られているのではないのだ。どの映画も、戦争に象徴される「人間の影」ともう言うべき危うさにどう立ち向かうか、が語られているのではないかと思う。ネタバレになるので具体的なことは語れないが、私たち人間を脅かす存在(悪の帝王や怪獣や悪の妖怪など)は、結局人間自身の影の部分なのだろうという事ではないか。
戦争というと、国と国やイデオロギーの衝突だとみられがちだが、そんなことではなく「人間の影」、つまり私たち一人一人のこころの中にある「影の部分」が噴出していると捉えられるような気がしている。どちらかが勝つ、負ける、どちらかが正義でどちらかが悪である、というような単純な二分法ではない、もっと混沌とした破壊と死につながるドロドロしたエネルギー。
これが悪の帝王やゴジラのような怪獣や悪の妖怪のような形に仮の姿を見せているのではないか、そんなイメージを思わず思い起こさせられた3本の作品だった。
<続く>
今日皆さんに紹介したい本はこれ
「マンガでわかる!
うつの人が見ている世界」
*大野裕 NPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)監修
工藤ぶち マンガ
文響社 2023年
<写真はAmazon より>
うつの教科書や当事者の本はたくさんあり、私もだいぶ読みましたが、やはり言葉だけでなくマンガという視覚的な表現を通じてそのニュアンスを表現してもらうと、なんだかとてもうつの世界が身近に感じられました。
また当事者の経験談もふんだんに紹介されていて、「同じ鬱でもひとそれぞれ感じ方は違うんだ」と改めて実感させられました。
特に私は「大波のような絶望感とたたかう」という表現が、お話をお聞きしているクライエントの夢と重なるところがあり、「ムードの波の飲み込まれない」ことの必要性を確認させていただきました。
他にもいろいろな切実で実感のこもった表現で「うつの世界」を表してくれています。
当事者の方も周囲の人も、「同じ心の景色」を見ることを教えてくれる本です。
もし心が動けば、ぜひ!
今回取り上げる絵本は阿部海太さんの「みち」
タイトルと表紙の絵を観るだけで、この絵本が伝わってくるような印象を持ちます。こどものような男女がただ「みち」を歩く。「みち」って何だろう?どこからか始まってどこかへ通じるもの。ただ一直線とは限りません。曲がりくねったみち、まよいみち、戻りみち・・・・。それにしてもみちがあるということは、どこかへ行くことを求められている。「今、ここ」にいるだけでいいのなら「みち」はいりません。
ただしどこかへ行くことが求められているとしても、「いま、行くべきか」「どう行くべきか」はその人の判断に任されています。さらに「なぜ、行くべきか」となると、そもそも「このみち」を行くべきか、「別のみち」や「みちをはずれる」ことも考えなければいけません。
したがって人が「みちをいく」ということはたぶんに「意識的な営み」なのです。そしてそこに選択と判断と行動が伴います。
あるクライエントが書いた絵に「みち」がありました。そしてさらにそこには「道しるべ」も書かれていました。「道しるべ」は「この道が何処に続くのか」を示してくれるものです。ところが彼が言うには「この道しるべには『ここは、ここ』としか書かれていない」と言われました。
「ここは、ここ」確かにそうでしょう。でもそうならば彼の「みち」はどこへ続くのか?その時クライエントは身動きができずに「ただ今」をやり過ごすことに精一杯だったのです。
ではその「みち」は意味がないのか?そうではないと思います。今は、まだ歩き始める力はないけれど、でも確かに「みち」はある。どこかへ通じる「みち」はある。それだけでも未来はある、と私は思っています。
*「みち」阿部海太 リトル・モア 2016
写真はAmazon より