奥村さんのカメラ・アイ(フォトグラフィック・メモリー)のエピソード!!

いやはや、長野くんの話から奥村隆さんのフォトグラフィック・メモリーの話につながってしまいましたが、奥村さんの「僕と息子のアスペルガー物語」を読んでいると、さらにとてつもないエピソードに!

 

第13回『源氏物語』の暗記にチャレンジした受験生時代」というお話が。

これがまたすごい!

 

まずは引用から

 

<「奥村、お前はいつも『古文が全然できねえ』って言ってるけど、暗記力がすごいんだから、それを使ってみたらどうだ? お前の志望校って、入試によく『源氏物語』を出すだろ。だから源氏物語に絞って、原文と現代語訳を覚えたらどうかと思ってさ。お前ならできるんじゃないか」

 

 Mの話を聞いた僕は、「なるほど、その手はあるかもしれない」と考えた。さっそく過去問を見てみると、確かに僕の志望校は、過去10年のうち8回、古文に源氏物語から出題していた。しかも、訳文さえ知っていれば解ける問題が多い

 

これなら、自分にとって最大の武器であるフォトグラフィックメモリーが使えるかもしれない---。僕は、Mが提案してくれた作戦に乗ってみようと覚悟を決めた。

 

 さっそく翌日、源氏物語の参考書(原文と訳文が両方載っているもの)を一冊購入し、自室にこもって一心不乱に覚え始めた。いつものように、大声での暗唱と記憶への刷り込みを繰り返したのである。

 

 ただし、源氏物語と言っても、あの長大なストーリーの全編が参考書に載っていたわけではない。大学入試に出題されることの多い箇所を選び出し、編集したものだ。それでも参考書は、400ページというかなりの分量だった。

 

 年が明けるとすぐに本番という時期で、もう時間がなかった。僕は年末年始のほとんどを使い、ひたすら源氏物語の原文と訳文を同時に覚えていった。

 

 そして、ようやく入試当日の1週間前、400ページの分厚い参考書に左右対訳形式で記された原文と訳文を、すべて覚えることに成功したのである。原文を見ただけで、瞬時に訳文がすらすら書けるレベルにまでなっていた。>

 

は!?

「400ページの分厚い参考書に左右対訳形式で記された原文と訳文を、すべて覚えることに成功」したって!?

信じられない!嘘だろ~!!凄い!!!

 

「フォトグラフィック・メモリー」というのは「カメラ・アイ」ともいうのだそうです。確か長野くんも、漢字の辞書をほとんど丸暗記したとか。

不思議な才能ですね~。とにかく、凄い!!