「愛されたかった」が言えない

「愛してほしい」のに気づいてもらえないさみしさと怒り。

「愛されたかった」が言えない哀しみと苦しみ。

「こっちだって愛してやるもんか」という恨みと絶望。

そして「こうなったのは結局、自分がダメな人間だからだ」という胸に渦巻く自己否定。

 

映画「センチメンタル・バリュー」を見てきました。今日で3回目。

見るたびに胸が切なくなるとともに、言葉でなく表情としぐさですべてを表現してくれる名優達から目が離せなくなりました。

 

タイトルのセンチメンタルバリューとは直訳すれば「感情的価値」ということになりますが、言いかえれば「愛着」「特別な人への想い」ということになるでしょうか。この映画は、両親の離婚や離別、あるいは養育者の逝去・自殺等で、残され、見捨てられ感を心に抱えながら生きて来ざるを得なかった大人たちの葛藤と変容を描いた静かな、そして深い傑作だと思います。

 

ネタバレになってはいけないので詳しいあらすじは述べられませんが、特に心理関係者や、家族や生い立ちの問題に苦しんでいらっしゃる方には一見の価値がある作品であると思います。

 

もし機会があればぜひ!