「パニック障がい」って、ご存じでしょうか?
私の印象では、最近増えつつある不安症の一種です。
当事者のお話を聞かせいただくと、本当につらい症状ですが、なかなか周囲の人に理解してもらえないのが大きな悩みだと言われます。
具体的によくお聞きするのが、エレベーターやバス、電車などのいわゆる「閉じた空間」に入ろうとすると、言いようのない不安に襲われて「過呼吸」「動悸」「めまい」「吐き気」などの身体症状が併発して、「このままでは死んでしまうのではないか」「気がくるってしまうのではないか」と強烈な不安に苛まれます。
このパニック障害を突然発症してしまったマンガ家 櫻日和 鮎実(さくらかわ あゆみ)さんによる実話エッセイマンガです。
櫻日和さんは、同人イベントやサークルに参加するうちに、まさかの漫画家デビューを果たし順調な日々が約束されている思い始めた矢先、まさかのパニック障害デビューとなってしまったそうです。そこから苦悶の日々が続き、一進一退の日々を送るように。
この本では、ご自分の脳の誤作動感と予期不安にに苦しみながら、いろいろと生活の工夫を重ね、少しずつ少しずつ改善されていった過程の日々を、実感のこもった迫力のある表現とともに正直に語ってくれます。
当事者はもちろん、当事者以外の方も是非一度手にとってみてはいかがでしょうか。パニック障害に対する理解が深まると思います。
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