身近に感じる「うつの世界」

 

今日皆さんに紹介したい本はこれ

 

 

 

「マンガでわかる!

     うつの人が見ている世界」

 

 

 

*大野裕 NPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)監修

 工藤ぶち マンガ

 文響社 2023年

 

 

<写真はAmazon より>

うつの教科書や当事者の本はたくさんあり、私もだいぶ読みましたが、やはり言葉だけでなくマンガという視覚的な表現を通じてそのニュアンスを表現してもらうと、なんだかとてもうつの世界が身近に感じられました。

 

また当事者の経験談もふんだんに紹介されていて、「同じ鬱でもひとそれぞれ感じ方は違うんだ」と改めて実感させられました。

特に私は「大波のような絶望感とたたかう」という表現が、お話をお聞きしているクライエントの夢と重なるところがあり、「ムードの波の飲み込まれない」ことの必要性を確認させていただきました。

 

他にもいろいろな切実で実感のこもった表現で「うつの世界」を表してくれています。

当事者の方も周囲の人も、「同じ心の景色」を見ることを教えてくれる本です。

 

もし心が動けば、ぜひ!