「老齢は山登りに似ている。登れば登るほど息切れするが、視野はますます広くなる」映画監督のイングルート・ベルイマンのことば。
うむ、確かに!と思わせてくれる言葉ですが、最近は???と思うような事件が多発してきました。なによりこの現代日本の高齢化社会では必ずしも「視野がますます広くなった」とは思えない高齢者の存在も。高齢者の犯罪率は特に粗暴犯(暴行、傷害、脅迫、恐喝が該当)が数、比率共に従来より増大していると言われます。
例えば、ボールで遊んでいる子供たちに「うるさい!」と怒鳴りつけて暴力を向けて見たり、昼間から飲んでいるビール缶を道に捨てたところを注意され、持っていた傘で小学生の男子を殴打した事件なども以前ありました。あげればキリがありませんが、ちょっと驚くような事件です。
「視野が広く人生経験が豊かで人格もまろやかになった知恵ある存在」とでもいうべき「老賢者」イメージが、今や全く反対の「老愚者」イメージにけがされようとしています。もちろんそういうお年寄りは一部なのでしょうし、そういう事件を起こす背景はさまざまものがあるのでしょうから、一概に非難できませんが、ちょっと残念ですね。
もっとも私も他人事じゃないですが(-_-;)
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