自分に語りかける声~セルフトーク②~

今回からいくつかこころの口癖の具体例を取り上げてみます。

今回取り上げるのは「なんでおれだけ、私だけが・・・・・」。

 

 

さて皆さん、まずは質問です。

この「・・・・」にはどんな言葉が入るでしょうか?

 

 

・・・・「こんな目に・・・」「こんなことばかり・・」「いつも、いつも・・・」

色々な状況が目に浮かんできますが、こういうフレーズを知らず知らずの間に自分に語り掛けていると、確かに無力感が湧いてきてしまいます。

 

心理学の理論に「原因帰属理論」というのがあります。

簡単に言うと、上手く行っていない状況を、誰のせい、何のせいにするか?というようなことですが、マイナスのセルフトークの場合、往々にしてすべてを周りのせいにしてしまう傾向がありそうです。

 

この「なんで俺ばかり・・」というのもある意味、自分ではどうしようもない不運や状況に振り回されている自分の無力感を嘆くフレーズです。

 

もちろん客観的に見ても、明らかに周囲に原因があり、とばっちりやハラスメントの場合もあるので決めつけはできませんが、その場合でもやはりこういうセルフトークが続くと、気力がわいてこなくなるし、場合によっては自分を陥れている周囲や社会への恨みが募ってきても不思議ではありません。そして最悪の場合、周囲や社会に「一泡吹かせて、目にものを見せてやる!」という恨みや自暴自棄へあと一歩の距離感がしてきます。

 

皆さん、自分がこういうセルフトークをしていることに気が付いたなら、要注意!