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閉塞感と無力感とあくびの日々

6月に入り、かなり気温が上がってきました。

今年は季節がかなり早く進むとともに、この夏は例年よりも長くなるのではないか、という気象庁の情報もありました。

それにしてもまだ身体が暑さに慣れていないせいか、日中は疲れやすいですから、皆さんも気を付けてくださいね。

 

それと同時に最近大変不快に思っているのが、マスク。

コロナを警戒して機能性の高いマスクを使っていたのですが、確かにコロナも入りにくいのでしょうが、新鮮な空気も入りにくく熱もこもる。これまでは気温が低かったので気にならなかったのですが、最近は本当に息苦しい。窒息するのではないか、思うほどです。

 

息苦しさというのは生理的な面と同時に、気持ちの上でも閉塞感を呼び起こすようです。新鮮な空気を吸えない、吐いた呼気をそのまま吸い込んでいくようでは、酸素も不足して頭がボーっとしてきます。それは気持ちの上でもやりきれなさや何かに取り組もうというエネルギーを奪っていく。いわゆるうつ的な気持ちが広がってきます。

 

さらに目にする、耳にするニュースはいつでもコロナのニュースと、その先の見えない状況で無理やりオリパラを開くことしか頭にない菅首相の「無表情」で「無感情」な乾いた映像。これではただでも閉塞感の息苦しさ上に、何を言っても聞く耳を待たない事態に対する「無力感」がかぶさってきて、マスクを何枚も重ね着したような息苦しさを感じてしまうのは私だけではないでしょう。

 

私の関わっている大学生の中にも、オンラインの平面で奥行きのない区切られた枠の中だけの世界での毎日に、いわゆる「コロナうつ」的な状態を感じている人が何人もいます。オンライン画面の「枠」というのは「守りの枠」であるとともに「閉塞の枠」でもあります。そういう毎日が続くと、常識の枠からも「羽目を外したくなる」気持ちもわかりますね。見通しと開放感のない日々がいつまで続くかわからない状況が「うつ病」を引き起こす一つの原因だと私は以前から思っていますが、そういう意味でも今の状況に懸念しています。

 

さて、この日々をどうやり過ごしていくか、日々をどう乗り切っていくか。

 

一つ考えられるとしたら、「外の世界へ広がれないのだったら、内の世界へ広がれ」ということでしょうか。

外へ広がれない今であるからこそ、自分の内的な世界を広げる機会かもしれません。

これまであまり興味のなかった分野の本を読む、これまであまり興味のなかった趣味を探してみる、これまであまり興味のなかった音楽を聴いてみる・・・案外、面白いかもしれませんよ。

 

私は最近本屋へ行って、パッと目についた本を何冊か適当に買って、寝る前に呼んでいます。

最近読んだのは「カラスの本」「「植物の本」「キノコの本」「動物園の歴史」「江戸川乱歩の古い作品」などなど。適当な本。

なに、生真面目に全部読みきらなきゃ、なんて思う必要はないのでしょう、とりあえずベッドサイドに置いていおいて、天気の良い日は家のベランダにキャンプ用のチェアーを広げて、寝転んであくびしながら、適当に読んで、適当にボーとするようにしています。

 

今探しているのは「くらげの本」「水族館の本」

どこかに簡単に読めて面白い本はありませんか?あったら是非教えてください。

 

身体も心も、窒息してしまわないように、あくび一つでもして、何とか新鮮な空気を取り入れなきゃ、ね!?

あなたは何かしていますか?