う~む、まだまだ暑い。こう暑くては身体にこたえます。毎日事務所へ通勤するとき、自宅から駅まで15分ほど歩くのですが、あさ7時を過ぎるともう30度近くまで気温が上がるので、身体に保冷剤を巻き付けて出勤しています。冗談じゃないですよ、本当にマラソン用の伸びるベルト式ポーチに(財布とかスマホや鍵を入れるやつです)保冷剤を入れて熱中症予防をしています(^^♪。
閑話休題。
巣ごもり状態で最近見たDVDを紹介しましょう。
今回見たのはこれ。
タイトルは「コンティジョン」
以前このブログで「リウーを待ちながら」というコミックを紹介しました。朱戸アオさんの2017年の作品ですが、なんと現在の新型コロナ禍を予言したかのような作品でした。新種のウィルスがパンデミックを引き起こし、日本中がパニックになりながらも、その中で冷静に戦う医療従事者の姿を描いてくれていた秀作でした。
この「コンティジョン」も2011年の作品でありながら、なぜこれほどまでに現在の世界中のコロナ禍を描けたのか、まるでこれはドキュメンタリーではないのか、と思うぐらいリアルな作品です。
コウモリからの新型ウィルスの発生、それをめぐる様々なフェイクニュースやその状況を利用して社会の不安を煽り立てアンチヒーローのような偽善者の登場、その後感染爆発。
そして世界中の医療従事者・研究者・CDC・WHOが濃厚接触者の感染経路を追い、実行再生産者数の確認し、必要に応じて都市のロックダウンを行う状況。
また感染者を体育館に仮説の病院を作って集めたり、感染遺体は家族に返されることなく火葬や埋葬処理される様子。さらにやっとのことで開発されたワクチンをめぐる争奪戦や犯罪の発生まで、様々な様子を淡々と描いてくれています。本当にビックリしました。
ですが考えてみれば、私達現在に生きている同時代人にとっては未曽有の恐怖の新型コロナ禍でも人間の歴史を振り返ってみれば、幾度となく人間は感染症災害に見舞われてきているのですよね。
私も読みましたが、カミュの「ペスト」、ダニエル・デフォーの「ペスト」などは歴史上の事実をもとに描かれた作品ですし、日本人で言えば高嶋哲夫さんの「首都感染」という小説では新型の強毒性インフルエンザの感染爆発によって、なんと首都・東京自体がロックダウンされてしまうという状況を描いた作品です。この他にも同様の作品はあるようですね。
考えてみれば過去の災害を教訓にして、事前に対策を練っていれば今のような状況もある程度防げたのかもしれません。過去を教訓にできなかった我々の甘さなのかもしれませんね。しかし今回ばかりはできる限り今後続く子孫のためにも教訓としての予防策を残してもらいたいものです。
・・・・それにしても、今の政府はあまりに無能・無力だよな(-_-;)・・・
そういう意味でこのような作品を後世に残しておくというのは意味があるかもしれません。
もし興味があれば一度見て下さい。なかなかリアルで考えさせられますよ。ただ事実は小説よりも何とかと言いますから、現状はもっと厳しいかも。
*ちなみに「コンティジョン」とは「接触感染」という意味だそうです。
*もひとつネタバレついでに紹介すると、完成したワクチンをどうやって市民に供給するか、が考えてみれば大変深刻で難しい問題ですが、この映画ではなんと、福引のように抽選して穴から出てきたピンポン玉に書かれた「生年月日」の人から順番に優先順位を決めてワクチン接種していくという方法を描いていました。ほぅ~なるほど!
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