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発達障害を知る<自閉スペクトラム症①>

発達障害といわれる子どもたちがいろいろな学校で増えてきています。
ただ、発達障害と一言で言っても、それは総称です。いろいろな発達上の問題を積み残した状態と言う意味で使われています。

自閉症スペクトラム
その中でも私が良く出会う子どもたちは、自閉症スペクトラムといわれる子です。「スペクトラム」というのも最近良く使われますが、光をプリズムに当てた時に虹のようにいろいろな色の光が連続体として現れるような状態を言います。色で言えばグラディエーションみたいなもので、ここから先はこれ、と、はっきりわけにくいような連続体ということです。

自閉症といっても、一概にひとつの障害単位としてくくりきれないところがあります。知的な障害を併せ持つ子どももいれば、知的には障害がないけれど、言葉の面で年齢相応の状態にない子どももいます。また、刺激にとても過敏でサングラスやヘッドフォーンをつけなければ街を歩けない子どももいれば、そんなことはべつに気にならない、と言う子どもや大人もいます。

自閉症スペクトラムの特徴
ただ、そういう子どもたちをある程度のまとまりとしてみた時に、一般的に次の3つの特徴があげられると言われています。

1)年齢相応の言語的なコミュニケーションが取れない
2)相手の気持ちや状況の理解がむずかしい
3)想像力の欠如。興味を持った事に、こだわりが見られる

もちろん、それぞれの特徴が必ずしも全部そろっていなかればならないと言うわけではないのです。それはそれで、スペクトラムの中の別の状態ととらえられていたり、その特徴も個人によって程度の差があるのは当たり前でしょうね。

これから少し、この自閉症スペクトラムの子どもたちについていろいろ考えてみたいと思っています。