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「うつ」「抑うつ」「うつ病」について③

 それでは今回は少し「うつ病」の症状についてまとめてみます。

 

典型的な症状としては、気分の落ち込みやゆううつ感、何となく物悲しくなったり自分の将来や未来についての絶望感や陰鬱な気持ちが長く続いて苦しんだり、些細なことでも自分を責めたり自己否定感に苦しみむことが多くなります。

  

また思考力や判断力が低下して自分が何をしようとしていたのか、てきぱきした判断ができなくなることもあります。新聞や本を読んでいてもなかなか内容が頭に入ってこず、苦しまれることもよく見られます。

  

さらにこれまでの趣味や楽しみが楽しめなくなり、「何もしたくない」という気持ちが出てきて、結果として家に閉じこもったり、人との出会いを避けるようになってくることもあります。これらの症状は程度の差はあれ、「うつ状態」「抑うつ状態」に共通するものですが

 

これらの症状以外にも、昨日診断基準として挙げた諸症状のうち5つまたはそれ以上が当てはまり、さらにこういう状態が「ほとんど毎日一日中、しかも2週間以上持続して、そのために精神的ないし社会的な障害が生じている」時、「うつ病」を疑うことになります。 

 

もちろんこれらの判断は専門のお医者さんに診断してもらうことが必要ですので、ご自分の状態を把握して、必ず病院へ行ってください。その後、薬物療法・心理療法などの治療が開始されることになります。