· 

「うつ」「抑うつ」「うつ病」について ①

これから何回か、「うつ」についてお話ししていこうと思います。「うつ」や「うつ病」あるいは「抑うつ」など様々な言葉で「うつ(鬱)」が語られることがあります。しかし気を付けないとどれも同じ意味だと取られがちです。

 

一般的な言い方では「うつ状態」と「抑うつ状態」はほぼ同じ意味だと思われます。ある程度精神的なエネルギーが低下して、いわゆる「元気がない」「落ち込んだ」「絶望感」などの状態です。しかしそれらをすべていわゆる「うつ病」と結び付けるのは間違いです。

 

ところがこの「うつ・抑うつ状態」と「うつ病」とは共通するところもあり、なかなか判断が難しく、専門的な診断基準でも変化しつつあります。ですからご自分が「なんだか気分が沈んで元気が出ない」とか「あの人はどうも考え方がネガティヴで暗い」などという印象だけで判断したり、自己診断されると間違いにつながりかねません。

 

よくネットなどにある「自己診断表」などをチェックして、「どうも自分はうつ病かもしれない」と思い込むことには気を付けてくださいね。どうしてもはっきりとさせたいときは病院に言って専門科医の診断を受けてください。

 

次回は少し具体的に、「うつ病」について触れたいと思います。