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しづかなる力をわれに授けしたまへ

 

今日のことばは

「何事もいたし方なし。しづかなる力をわれに授けしたまへ」 斎藤茂吉

う~ん、なんとも含蓄のあることばです。
取りようによってはあきらめているかのようですが、そうではなく、いろいろな出来事を受け入れる心の平安を授けてください、という意味でしょう。と、言うことは逆に、この言葉を吐いた斎藤茂吉さんは、その時苦しみのドン底にいたのでしょうね。

同じような言葉の一つに「平安の祈り」と言うのがありますね。アルコール依存のグループで唱えられることで有名ですが、もともとはアメリカの神学者のラインホルド・ニーバーさんが作った「ニーバーの祈り」と言うのだそうです。

神よ 変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、 変えることのできるものと、変えることのできないものとを、 識別する知恵を与えたまえ>
(訳:大木英夫)

 

困難のドン底にいる時、 勇気と冷静さと知恵こそが、「しづかなる力」となるのでしょう。