希望の話をしよう<その2  希望は何から生まれるか>

前回に引き続き、今回も希望について。

今回は「希望をもつための4本の柱について」まとめてみたいと思います。

引用・参考はこれらの本から

 

希望のつくり方 (岩波新書)

希望学 (中公新書ラクレ)

 

参考サイトはこちら

http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/index.html

 

希望とは何かについては前回まとめたとおり、

「より良い将来に向かって意識的に実現を追い求めようとするプロセス」と考えてよいでしょう。

では、そこでどういう具体的な要素がそろえば希望を持つことが出来るのか、著者の玄田先生はそこには4つの柱がある、と言われています。

 

その1つ目は「wish

日本語で言えば「気持ち」とか「願い」とか言われるものが、まず必要だ、とのこと。それはそうでしょうね、そもそもその気持ちがなければ希望なんて持つ必要がありません。

 

2つ目が「something

日本語で言う「何か」。つまり漠然としたものではなく、具体的に何とかしたいというものを持っている、ということ。

 

3つ目が「come ture

つまり実現可能性。全く実現可能性のないことを望むのは「夢」とか「空想」になるのでしょうか。

 

4つ目が「action

つまり「行動」です。どんなに素晴らしい作戦を立てても、行動しなければ「希望」は、受身の「期待」になってしまいます。

 

希望が個人の内面から湧き出てくるものであると言う意味で「wish」とつながり、しかもそれが具体的に社会に関わってくるという意味で「something」であり、それを実現すると言う観点から「come ture」の可能性が求められます。そして最後に「action」によって単なる夢や人任せの「期待」ではなくなる、と言うことらしいです。

 

そうか、「希望」と「期待」の違いは、行動するか否かなのですね。「希望」が持てない、困った困った、と言う前に、自ら行動する前向きな積極性がなければ、そもそも希望など生まれない、ということです。

 

う~む、なるほど。考えさせられる内容でした。

 

次回は希望と挫折の関係について。