<どうすれば私たちは希望を作り出すことが出来るのだろうか?>
ここ数年の世界や日本の状況を見ても、いろいろな局面で膠着状態が続いていて、この状況をどう動かせばいいのか、果たして未来に希望を見出すことは出来るのか、気になっています。
世界で言えば、シリアの内紛、北朝鮮の拉致問題、イスラエルとパレスティナの紛争、中国や韓国との領土問題、国内で言えば原発問題、景気、各地で起きた自然災害の復興等々。
もちろん個人的な状況で希望が持てなくて苦しんでいらっしゃる方もいることでしょう。
こんな現状で、希望を作り出すにはどうすればいいのか。
非常に興味のある学問があります。
それは『希望学』。
聞いたことありますか?世の中にはいろいろな学問があるもので、希望学なるものもあるのです。
参考にした本とサイトは
希望学 (中公新書ラクレ)
希望のつくり方 (岩波新書)
『希望学』東京大学社会科学研究所 希望学プロジェクト
http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/index.html
どういう時に「希望」は持てるようになるのか?
どうすれば私たちは希望を持てるようになるのか?
浅い理解かもしれませんが、私の感想を何回かに分けてまとめてみたいと思います。
<まず今日は「希望」とは何か?>
希望と似た言葉に「夢」があります。「夢」と「希望」の違いって何でしょうか?
“無意識のうちにみたり、飽き足らない気持ちから次々と生まれるのが夢です。それに対して、希望は意識的にみたり、苦しい状況だからこそ、あえて持とうとするところに特徴があります。”
著者の玄田先生はこう説明されます。つまり希望と言うものは意識的に生み出されるものと言うことですね。
さらに似たような意味で「幸福」というのもありますね。
“『継続』を求める幸福に対し、希望は『変化』と密接な関係があります・・・希望は、現状の維持を望むと言うよりは、現状を未来に向かって変化させていきたいと考える時に、表れるものなのです”
さらに「安心」との違いについても
“希望を持つとは、先がどうなるかわからないときでさえ、何かの実現を追い求める行為なのです。安心が確実な結果を求めるものだとすれば、希望は模索の過程(プロセス)そのものなのです”
とも言われます。
<総合してみると、どうやら希望とは・・・>
それらを総合して希望の定義を考えるとすると
“どうすればもっとよい将来をもたらすことができるかを考え、ときに思い悩みながらも、試行錯誤を続ける。そこから希望は、生まれるのです”
ということだと言うことです。
言い換えると、より良い将来に向かって意識的に実現を追い求めようとするプロセスだということが出来るでしょう。
では具体的にどういう取り組みが希望をもたらしてくれるのでしょうか?
次回はそれをまとめてみたいと思います。
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