お前は本当に「愛想が悪い奴だな」

さてポジティヴに物事をとらえなおす練習としてのリフレーミング。

今日取り上げるネガティヴ言葉は「愛想が悪い」

私も昔は「人づきあいが悪い」とか、「無愛想だ」とか良く言われたものです。
自分では特別怒っているわけでもないのに「何か怒っているの?」なんて聞かれたことも。

でも本人としては、どっちかと言うと人見知りのほうで、恥ずかしい、と言った方がピッタリくるような緊張の毎日だったのですけど、「無愛想」と言われると、なんだか「相手を自分より下に見ている」的な印象を与えていたみたいです。

<「愛想が悪い」「無愛想」を言い換えると・・・・>

さて、「愛想が悪い」とか「無愛想」といいうネガティヴな言葉を味方を変えてポジティヴに言い換えるとどうなるでしょう?

例えば・・
⇒「こびを売らない」
 うむ、なるほど。確かに愛想がないということは「こびへつらう」と言うこともありませんよね。
そういう見方をすれば、逆に「人の顔色をうかがう」的な行動をする人ではないんだな、と言うこともできます。

⇒「人に流されない」
 これもなかなかポジティヴな言い方です。人の顔色を伺って「風見鶏」のように態度を変えない、と言う意味でしょう。
「孤高」というイメージもありますが、自分の考えを持っている、という印象を与えてくれます。


<「人づきあいが悪い」のか「人に流されない」のか・・・>

私の先輩で、とても愛想が良く、嫌味のない誠実な方がいました。私からすれば、うらやましい、あんな性格だったらよかったのに・・・と思って見ていた先輩だったのです。その先輩はいつも多くの仲間と一緒で、先輩の下宿の部屋にもいつも仲間が集まっていました。私と言えば、いつも一人きり。

ところがある日、先輩がこういったのです。
「お前がうらやましいよ。俺なんかいつも周囲の人の言うことに逆らったり、自分の意見を強く言えないから。」
「でも先輩の部屋にはいつも友達がいてにぎやかでいいじゃないですか・・・・」
「まぁな。でもいつも誰かが来るから一人になる時間がないんだ」

なるほど・・・そんなもんか、「隣の庭は良く見える」と言うけど、それぞれ自分にないものを持っている人がうらやましいんだな、と思わされましたね。
あんまりネガティヴに考えすぎる必要はないんだ、と。

ただし、その先輩はその性格のおかげで広い人脈を築きあげ、今や社会的には成功されています。私と言えば、社会的成功には程遠いですが、ちまちまと自分のやりたいことだけをやらせてもらっている毎日。

さて、どちらが幸せか?
それはご本人次第ですよね。