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最近、いつ怒りましたか?泣きましたか?

「あなたが怒っている時、その怒りをしっかり見て下さい。怒ってもいいのです。それは贈り物です。あなたの身体が『私はここで溜まった感情を開放する必要がある』と言っているのです。」
アメリカの作家ジャック・キャンフィルドさんのことば。彼はアメリカで引っ張りだこの自己啓発の権威者。「引き寄せの法則」などを提唱されています。

それはそれとして、怒りや悲しみなどのどちらかと言うとネガティヴに捉えられやすい感情に焦点を当てたこの言葉を読むと、何だかホッとしてきます。感情と言うものは理性や思考などの意識的な動きとは反対に、「思わず」湧き上がってくるものです。それには意識ではなくても、やはら何らかの必要性と意味があって、沸き起こるべくして沸き起こってくるものなのでしょう。それを「私の身体が溜まった感情を開放する必要があると教えてくれているんだ」と考えると、たとえネガティヴな感情でも、しっかり味わおう、と言う気持ちになってきますね。

特に子供に比べ、大人はどうしても「怒り」や「悲しみ」を社会の中で出せないことが往々にしてあります。私なんかも、時々小さな子どもがワンワン泣いているのを見て「なんとまぁ、うあらやましい」と思うことがありますよ。泣くに泣けないし、怒りを心に閉じ込めざるを得ない大人は、なんと不自由なことか。

そんな私でも、昔母親が亡くなった時、思わず涙が止まりませんでした。その時「あぁ、まだおれは泣けるんだ」とホッとうれしくなったことを思い出しました。あなたは最近、いつ泣きましたか?