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検査では異常がない。しかしきっと重い病気に違いない<病気不安症>

最近よくお目にかかるさまざまな問題についてこれから少し取り上げてみようかと思います。

ただし私は臨床心理士で、医者ではありませんので、疾患を診断する立場ではありません。また、もしあなたこれから述べていくような症状に当てはまるとしても、自己判断で病名を診断されることも大変危険ですので、お近くの信頼できる病院に行って専門の診断をしてもらってください。

「どうも体調が悪い。だから病院に行って検査をしてもらったが特に異常はないといわれた。でもどうしても納得がいかないし、きっと重い病気に違いないと不安だ」と言うような状態が長く続く場合、現在のDSM(精神疾患の分類と診断の手引き)という診断基準に照らし合わせると「病気不安症」ということになるかもしれません。以前は「心気症」と言うような名前だったのですが、今はこう呼ばれています。特別な身体症状はみられなく、あってもごく軽いのですが、本人にとっては大変深刻な問題なのです。

DSM-5の診断基準によれば

A.重い病気である、または病気にかかりつつあるというとらわれ

B.身体症状は存在しない、または存在してもごく軽度である。他の医学的疾患が存在する、または発症する危険が高い場合は、とらわれは明らかに過度であるか不釣り合いなものである。

C.健康に関する強い不安が存在し、かつ健康状態について容易に恐怖を感じる。

D.その人は過度の健康関連行動を行う、または不適切な回避を示す。

E.病気についてのとらわれは少なくとも6ヵ月は存在するが、恐怖している特定の病気は、その間変化するかもしれない。

などです。

如何ですか?

どうも最近心臓の調子が悪い。調べてもらっても以上はないと言われるが、セカンドピニオンをしてもらおう、何か隠れた病気があるかもしれない、とドクターショッピングしたくなるかもしれません。もちろん実際に異常が隠れている場合もないとは言えないので、十分な検査を受けるに越したことはありませんが、それでも不安な場合は病気に対する過度な不安かもしれません。

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