胸のドキドキが気にかかる <パニック障害>

最近よくお目にかかるさまざまな問題についてこれから少し取り上げてみようかと思います。

ただし私は臨床心理士で医者ではありませんので、もしあなたこれから述べていくような症状に当てはまるとしても、私は診断する立場ではありません。また自己判断で病名を診断されることも大変危険ですので、お近くの信頼できる病院に行って専門の診断をしてもらってください。


<今日取り上げるのは「パニック症/パニック障害」>

最近どうも気になることがある、それが例えば「胸のドキドキが気にかかる」とか「心臓まひになるのではないかと不安でたまらない」と言うような方はいらっしゃいませんか?具体的に何に不安になられているのか、によって対処の方法は異なりますが、例えば、それが身体面の不安であったり、漠然とした不安でパニックになってしまうような場合、<パニック障害>である可能性があります。


アメリカの精神医学会が出した「精神疾患の分類と診断の手引き DSM-5」から、パニック障害の診断基準について引用してみます。


パニック症/パニック障害

A. 繰り返される予期しないパニック発作。パニック発作とは、突然、激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、その時間内に、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が怒る。

(1)動悸、心悸亢進、または心拍数の増加

(2)発汗

(3)身震いまたは震え

(4)息切れ感または息苦しさ

(5)窒息感

(6)胸痛または胸部の不快感

(7)嘔気または腹部の不快感

(8)めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ

(9)寒気または熱感

(10)異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)

(11)現実感消失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)

(12)抑制力を失いまたは❝どうかなってしまう❞ことに対する恐怖

(13)死ぬことに対する恐怖

B.発作のうち少なくとも一つは、以下に述べる1つまたは両者が1か月(またはそれ以上

続いている。

(1)さらなるパニック発作またはその結果について持続的な懸念または心配

(2)発作に関連した行動の意味のある不適応的変化


となっています。


このパニック障害に苦しんだ方は思ったよりもたくさんいらっしゃいます。例えば芸能人を例に取れば、タレントの大場久美子さん、円ひろしさん、長嶋一茂さんなどです。3人ともご自分の著書でその苦しみを告白されています。もし興味のある方は一度読まれてみてはいかがでしょうか?


苦しみは病院で処方されたお薬と同時に、お話を聞かせていただくことで孤立感や孤独感が軽減されます。もしお悩みの方がいらっしゃいましたら、どうぞ一度ご連絡ください。