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一人でできるイメージ療法  行動・からだ・イメージ・言葉⑥

さて、前回ちょっと理屈っぽくイメージのことについて書きましたが、今日はもうちょっと具体的で私の体験に基づく「一人でできるイメージ療法」について。

 

色々な悩み事が頭に浮かぶとき、もちろん理屈で自分なりに考えを整理して気持ちを切り替えられれば言うことはないのですが、なかなか上手く行かない時があります。

そんな時、私は自分なりのイメージを使った方法で切り抜けることがあります。

 

それは、今自分がおかれている状況を、まるで何か映画のワンシーンのような具体的な状況に例えてみるのです。私の場合、どうしても自分の頭から離れないある人(Aさんとします)がいる時、例えば次のような場面を頭に描きます。

 

シーン1:“私はゴムボートのようなものにのって、緩やかな川に流されている。”


という状況を頭の中に思い浮べます。

そして次に


シーン2:“そこへAさんの載っているボートが近づいてきて、なぜかボート同士の側面がま 

     るで接着剤くっつけられたかのようになっている。”


こういう場面を思い浮べて、


シーン3:“私は何とかAさんの乗ったボートを私のボートから押しはがそうと全力でAさん

     のボートとの接着面に指を差し込んではがす”


この時イメージどおりに実際に、その「指でボートをはがす動作」を両腕に力を入れて行うのです。そして


シーン4:“その成果があって、Aさんの乗ったボートは私のボートから離れていき、別の水

     の流れに乗って水流の分かれ目から遠く流されていく。私はホッとして自由な気持

     ちを味わう”


ここまでを半ば意識的にイメージを作り上げ、そして実際に両腕に力を込めて動作するのです。これを数回繰り返します。


この「実際に力をこめて動作する」というのが、コツなのです。イメージがイメージに終わらせないのは、この実際の身体や行動と結びつけることが大切。


行動・身体・イメージというのは、同じこころのエネルギーの流れとして底流では結びついているのですね。これ以外にも、私はイメージを意図的に使って自分の問題を解消する経験をしています。皆さんも、一度チャレンジしてみてはいかがですか?


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