行動・からだ・イメージ・ことば ③ 身体の不調

さて心のエネルギーが沸騰してあふれ出んばかりになった時に、人はそのエネルギーを他の誰かや他の何かにぶつけることで行動で処理すること、そしてそれは必ずしも自分で能動的に行う(陽性の行動化)だけでなく、他の人を巻き込んで他の人に肩代わりさせる(陰性の行動化)こともありうる、と言うようなことを書いてきました。


しかしある程度心のエネルギーを治めれるようになって来たら、次は容器としての身体のレベルの表現に代わってくるようです。もちろん行動⇒身体と直線的に変化していくわけではないでしょうが、大まかに言ってエネルギーが溢れるのを容器としての身体が受け止められようになってくることが多い、と言っていいのではないでしょうか。


身体が容器になるということは、ある意味ではとても健全なことです。というのは、身体で表現しくれれば、どのような状態にせよ、周囲の人が関わりやすくなるからです。

「痛み」「痒さ」「悪寒」「発熱」「湿疹」・・・等々どのような症状でも、周囲からわかりやすので「大丈夫?」「ムリしないでね」「大変だね」等々の優しいいたわりが自然に集まってきます。


そう考えると学校の保健室やかかりつけのなじみの病院などは大切にしたいものです。

よく「保健室ばかり行くな!」といわれる先生や保護者もいらっしゃいますが、やはり必要があるから行くのでしょう。それが身体のケアであっても、心のケアであっても。


ただし気をつけなくてはいけない点もないわけではありません。

それについてまた次回。