スペクトラム・グラデュエーション・ダイバーシティ

「スペクトラム」・「グラデュエーション」・「ダイバーシティ」これらの言葉を聞いたことがありませんか?

この3つの言葉に共通することは、「様相の豊かさ」「幅広く性質の異なるものが存在すること」と言うような意味合いでしょう。


「スペクトラム」や「グラデュエーション」と言うような表現は自閉症の様相の幅広さを表しているし「ダイバーシティ」という場合は、LGBTなどの性的なあり方の多様性を意味する時に良く使われます。

LGBTの場合色々なあり方を認めると言う意味で「レインボー」が使われる場合もあります。


いずれにしても、物事の在り様が「黒か白か」と言うような単純な区分が適当ではない、ということなのです。


考えてみれば当たり前なのかもしれません。

もともと言葉を使って「意味を確定」し、「ある概念と別の概念を区別」したのは人間の意識的な操作によるものだからです。


だから自然そのものを「光と闇」とか「上と下」「善と悪」のように2分化すること自体、無理があるのです。


現代では一体何が「善と悪」なのか、さえ立場や教義によって異なってきています。

昔のように世界を包括する価値観のような「大きな物語」ですべてを説明できる時代ではないのでしょう。


しかしこのように意識的な境界が揺らいでくると、必ずある種揺り戻しや不安が襲ってきます。昨日起きたアメリカでの白人男性による黒人射殺事件や、どこかの国の首相のように仮想敵国を作って対立や戦争不安を煽って利用する動きも出てきます。


私たちは今こそ、このダイバーシティ(多様性)の在り様の中で、単純な2分化の誘惑に流されず、しっかりと足を踏ん張って自分個人の考え方を考え抜くことが求められているのかもしれません。

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