「人を信じる」ということ <2>

前回、例に出したように、


子どもがよく高いところに登ってしまって、

怖くなって自分の力で降りることができなくなった時

お母さんやお父さんが

「○○ちゃん、お母さん(お父さん)がここで受け止めてあげるから、そこから思い切って飛び降りなさい」

と言って両手を広げるのを観て

子どもは怖い気持ちを何とか我慢して、思い切って

お母さん・お父さんの腕の中へ飛び降りていくのです。


それは子どもがお母さん・お父さんを心から信じているから。


でももし信じていたお母さん・お父さんがクルッと後ろを向いて

その結果、大怪我をしてしまった子どもは、一体子どもはどういう気持ちになるでしょうか?


当然子どもは地面にたたきつけられて大怪我をしてしまいます。

それだけではありません。

自分が疑うことなく信じていた人に裏切られた気持ちは

その後他人を信じることができないという「心の大怪我」を追ってしまうのです。


「飛び降りる」というのは一つの例ですが、

子どもは親に対して無条件の信頼を置いています。

そうしなければ一人では何もできない存在であることを自分で知っているからです。


親に裏切られた思いを抱いた子どもは、

残念ながら成長しても人を信じることができなくなってしまいます。


それは「もしこの人を信じて心を開いてしまったら、きっと裏切られて、また傷つくに違いない」という疑心暗鬼からです。


「人を信じる」ということは、人間関係の一番根底にあり、一番大切で、

そして実は一番難しいことでもあるのです。


面接に来られる多くのクライアントの言葉を聞かせていただき、

そしてその背後ににあるさまざまな思いを感じ取りながら、

色々なことを考えさせられる毎日です。


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