5月病・6月病にご用心

「5月病」と言う言葉を聞いたことがあると思います。

最近では6月病も合わさって使われるようになり、新年度当初の精神的な不調が広がって来ているようです。

 

実は私は大学のカウンセラーもやっていて、4月~6月には多くの新入学の学生と面談をしています。その中で良く聞く言葉が「気が付いたら、もう周囲はそれぞれグループができていて、その輪の中に入ることができない」と言う言葉です。

 

いわゆる「(ひとり)ぼっち」の現象です。今の学生にとっては、LINEなどのやり取りを含め、仲間の輪に入れないということは重大危機なのです。


5月病・6月病と言われるのも無理ありません。

「5月病」とは?

その中でよく聞く「5月病」ですが、実は医学用語ではありません。

やる気が起きない、疲労感が抜けない、人間関係がうっとおしい、身体がだるい、思考力や集中力が低下して考え方が悲観的になってしまう、頭痛・腹痛で苦しむ、食欲低下など、理由のよく解らない心身の不調に陥るのが、5月病(6月病)と言われる現象なのです。

 

5月病は医学的には「適応障害」と言われ、うつ病一歩手前の状態でしょう。

大学入学や新入社員など、急激な環境の変化についていけずに心身が悲鳴を上げている状態です。多くは一過性のストレス反応だと思われます。


その場合は、そのうち自然に症状が消えていったり、生活習慣を整えることで改善が図れます。

 

しかし、不調が続いて辛かったり、以前から「うつ状態」の傾向がある場合には、大学の学生相談室や社内のメンタルヘルス相談室へ行ったり、場合によっては心療内科などを受診することも考えましょう。

 

「5月病」によく見られる特徴

「5月病・6月病」の特徴としては次のようなことが挙げられます。
  1)これまでの環境と新しい環境のギャップになじめない:これまでの高校や大学生活

   とあまりに雰囲気が違うなどが引き金になるケース

  2)新しい人間関係ができていない:良く知らない人とのコミュニケーションが得意でな

   く、一人取り残されてしまうようなケース
  3)目標を見失ってしまった:受験勉強や就職活動が終了して、何をすればよいか目標を

   見失ったなどのケース

 

「5月病」を乗り越えるために気をつけたいこと

まずはとにかく、生活習慣を整えることです。

睡眠や休息を十分にとり、体調のリズムを整えることです。

 

次にやはり食事をキッチリとることです。

できるだけ3食きちんと食事をとり、やはり身体のリズムを整えましょう。

食欲がないからと言って、ダラダラした生活や食生活は良くありません。

 

そして、早く新しい目標を立てましょう。

これまで頑張ってきたあなたですから、今の場所で、何を目標として取り組んでいくのか、

改めて自分を見つめることもできるはずです。

 

それでも改善しないようなら、一人力だけで取り組むのではなく、カウンセラーや医師に相談して、一緒に考えてもらいましょう。

相談することは決して恥ずかしいことではありません。

 

☆☆☆☆☆☆☆うつ・発達障害・不登校・不適応等のお悩みに☆☆☆☆☆☆

    

    【カウンセリング・オフィス岸井】

  JR・阪神「元町」阪急「花隈」神戸市営地下鉄「県庁前」駅からいずれも徒歩5分

              ☆初回面接は無料です☆

    電話:090-1243-9646  メールはこちらから