こころと現実の関係は「49対51」

故河合隼雄さんの言葉に「心の中のことは49対51であることが多い」という名言があります。確かにそうですね。子どもが自分の親のことを「クソババア」とぼろくそに言ったり、どれだけひどい親なのかを訴えて来る時がありますが、しかし時間をかけてよ~く話を聞いてい見ると案外親の言うこともしっかり納得していたりします


実は自分の心の中では、親の言わんとすることも一理あるとわかっていながらも、同時に「そうじゃないだろ。違うんじゃないか?」と言う気持ちもあり、その葛藤に揺れていると言えるわけです。


そんな時に子どもの揺れる心を察することなく、単純に「こうあるのが正しい!」と一刀両断に切りつけると、微妙な心の揺れが怒りとともに大津波のように沸き起こってくるのです。


さて、同じような意味で最近私は、「心と現実の関係も49対51」ではないか、と思っています。

どちらが49でどちらが51と言うのではありませんよ。

49対51ぐらいの微妙な関係で私たちは揺れ動いて生きているのではないか、と思うからです。


「したくてもできないこと」

「したくないのにしなければならないこと」

「できないからしたくなること」

「できるけどしたくないこと」

もちろん「したくないからできなくなること」もあるし

「したいと思っていたらできるようになった」こともあります。



さて年末を迎え大掃除の季節。

「しなければならない、といわれると、したくなくなる。

 めんどくさい。シタクナイ。

 ・・・けど、したほうがいいよなぁ~」

自分の部屋を見渡すかぎり、

「大掃除すべき」という現実の方が51のようです。


⇩このたまりにたまった本をどうしよう(>_<)