自分自身に軸を置いた生き方

色々な子どもや大人と関わっていると本当にさまざまなことを考えさせられます。

特に最近よく出会うのが、「周囲が自分のことをどう思っているか」が気になって仕方がない若者たちです。


ある子どもは、お店で自分の服を選んでレジで支払いを待っていると、並んだ列の後ろから「あんな服、全然に合っていないのに・・」などと言うような声が聞こえてくるような気がしてしまう、と言います。もちろん実際に聞こえていないことは自覚しているので、幻聴ではありませんが、どうしても周囲が自分をどう思っているのか、が気になるのだそうです。


そういう場合たいてい悪い方への思い込みですね。

あんまり「自分はどんな服を着ても似合うので気を悪くしているのではないか」と言うようなベクトルではないようです。


「人が自分を悪く」言うと思うのは、「自分自身に自信がないからだ」とも言えますが、もひとつ裏返せば「自分が思っているほど、周囲は自分をほめてくれない」から、傷つくのだとも言えます。


その不満があからさまに周囲へ向けられれば、自己愛タイプだとわかりやすいのですが、周囲へ向けられずに自分へと向けられると「どうせ私なんて嫌われているんだ」と屈折したうつ状態になってしまいます。


しかしどちらのタイプにしても、結局「自分が相手からどう思われるか」という点が自分自身の評価を下す点では同じ。


「相手が自分のことをどう思おうと、自分は自分だ」と自分自身に軸を置いた生き方・考え方ができるようになれば、かなり生きやすくなるのですが、なかなか難しいようです。