どこの国でも「母は強し!!」 映画「私の、息子」を見てきました

映画「私の、息子」を見てきました。

この映画は、ルーマニアの作品ですが、第63回ベルリン国際映画祭金熊賞(最高賞)と国際映画批評家連盟賞のダブル受賞を果たした作品だそうです。

 

と言っても、あまり大きな宣伝をしていないし、大規模な劇場で上映するには地味な映画かもしれません。

 

しかし内容は、なかなか考えさせられるもの。

映画のチラシに載っているフレーズは

「お前は私のすべて、守るためには何でもする」

 

おぅおぅ、ちょっと引いてしまいそうなフレーズ・・・・。

 

愛情豊かな、と言えば聞こえは良いのですが、どうも自分のかなわぬ夢を託した息子がその期待に潰されてダメ男になってしまい、それでも「バカな子ほど可愛い」と子離れできない母親に対して息子は思春期並みの反発を繰り返します。

 

その息子がある時交通事故を起こして少年を死なせてしまいます。

さぁ、大変、母親は「私の出番。私が息子を守らなくては、前科者になってしまう」とありとあらゆるコネと資産を使ってもみ消しにかかります。


そして自分の罪を受けきれない息子。

 

・・・とまぁこういう書き方をすると、ドロドロの母子愛憎劇か!?と思う方もいらっしゃるでしょうが・・・・その通りです!!

 

最近「母ロス」なる言葉が週刊誌で話題になり、母娘の絆の深さについての記事が取り上げられていましたが、この手の愛憎劇は日本の母子密着社会ならではか?と思っていました。

 

しかし違うのですね、外国でもやはり同様の問題は存在するのです。

「自立」が求められる個人主義の国だからこそ、逆に親と子の強い結びつきがその背景にあるのだろう、と思わされました。

 

いやぁ、母は強し!

息子もガンバレ!

 

*予告編を張り付けておきます。興味のある方はご覧ください。

ちなみに私は元町映画館で見ました。