少し以前に購入したコミック・エッセイ「娘が学校に行きません」
著者の野原広子さんの娘が実際に学校に行けなくなり、親子の焦りと学校の対応を描いた「感動の実録」と帯には書かれています。
目次を読むと
1章 娘が学校に行きません
2章 娘が学校に行けません
3章 娘が保健室に行き出した
4章 娘が教室に行けません
5章 まだまだ教室に行けません
6章 学校に行けました
と、言う具合に「お願い 今日一日だけ休ませて」の一言から始まって、学校に行けるようになる198日をコミック・エッセイで振り返られています。
スクールカウンセラーに行っていると、最近はあまりメディアで取り上げる回数の減った「不登校」ですが、どうしてどうして現状では大変多いことに気づかされます。
いろいろ背景があって、それぞれみんな違う事情なので、「不登校」とひとくくりにするのも意味がないような気もするのですが、行動面では「学校に行けない」「教室に入れない」「集団に入れない」と言うことは共通していますね。
さて、どうしたものか、思案に暮れる凡庸スクールカウンセラーの私ですが、はてさて「どこまで続く ぬかるみぞ・・・」と思いながら
とりあえず「焦らず・慌てず・あきらめず」「心配しても動揺はしない」とこころに言い聞かせて、彼ら彼女らと時を過ごしています。
この本は親の立場・視点で書かれているので、保護者のしんどさも本当に良く伝わってきます。もちろん言うまでもなく、本人のしんどさも。
興味のある方は一度本屋で手に取ってみてください。
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