集団に入れない子どもたち<1>

ここ最近「仲間づくり」についての記事をアップしましたが、中学校あたりで不登校・保健室登校している子どもたちの中には「集団に入れない」という子供が結構います。

 

例えば「周囲の目が気になる」「悪口を言われているような気がする」「失敗したら批判されそうで怖い」などなど、周囲の人達にどう思われているか、が気になって仕方がないのです。

 

「集団の中の一員と言う自分と、個人としての自分という感覚とのほどよい折り合いをつける」という課題は、発達から言うと小学校の高学年ぐらいの課題です。小学校3・4年生ぐらいで他人と自分と言うものの関係性に気が付き、それを経て5・6年生ぐらいで「集団の中における自分」と「人はどうあれ、かけがえのない自分がここにいる」と言う感覚のバランスをとるわけです。

 

ところが先にあげた「集団に入れない子どもたち」はどちらかと言うと「かけがえのない自分がここにいる」と言う安心感をともなう実感が育っていないため、集団に入るとものすごく不安になってしまう。

 

集団に飲み込まれるような不安感に襲われるようです。

 

「周りからどう思われようと自分は自分だ」という基本的な安心感が十分に育っていないのでしょう。一体これはどう理解すれば良いのでしょうか?

<続く>