<前回からの続き>
B子さんは、極端なツンデレ的タイプでしたが、中にはもっと極端に態度・行動に現れる人もいます。
C君は高校生でしたが、何か気に入らないことがあると猛烈に暴れまくります。
教室の中をひっくり返し、止めに入った先生にも暴力を振るい、本気かどうかわかりませんが、先生たちの見ている前で教室に火をつけようともしたことがあります。
素行障害と言えば言えなくもないのですが、落ち着けばベタベタと甘えてきたり人懐っこい笑顔を見せてくれるのでした。
彼のパニック的な状況に両親は腫れ物に触るように対応し、あまり深い関わりを持ってこなかったようです。医療にも関わりましたが、薬で収めるというよりもやはり普段の周囲の関わりの方が大切だということで、周囲の先生たちが彼を受け入れどんなに彼が暴れても彼を信じ支え続けてこられたおかげで、少しづつ彼も落ちつきを見せてきました。
もちろん担任を中心としてご両親へのサポートと家族関係の修復への話し合いを続けてきました。最初はなかなか打ち解けてこなかったご両親も少しずつ変化を見せ始め、それがCの変化と並行していたのは言うまでもありません。
C君もやはり、持って行き場のない渇愛の嵐に振り回されていたのでしょう。
<続く>
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