ネガティヴな気持ちを『洗い流す』方法

さて、昨日は「ポジティヴに行こう!」ということを書きましたが

そのためにはどうしたらいいか。

 

セルフトークもさることながら、こんな方法も。

と、言うのは、ネガティヴな気持ちを「洗い流す」ためには「手を洗え!」ということ。

 

これは手を洗うことの心理学的な意味についてのミシガン大学のSpike LeeとNorbert Schwarzの研究の結論だそうです。

Leeらの実験では、2つのフルーツジャムのうちどちらかを選んで、その後でどちらのジャムが良かったかを聞くというものがあります。

 

人は、自分が選択した後に、それを正当化する傾向があります。

いわゆる「認知的不協和」というやつで、自分が選んだジャムは「きっとおいしいはずだ、だって自分が選んだのだもの」という自己正当化理論というやつです。

 

しかしLeeさんらの実験によると、選択をした後に手を洗うことで、この自己正当化の度合いを半分程度に減らすことができます。つまり、手を洗うことで人は冷静になって、「もしかしたら自分の決定は間違ってるのではないか」という不安を減少させ、自分の決定をより客観的に見ることが出来るのだそうです。

言いかえれば、手を洗うことで自分の気持ちを落ち着かせて冷静にすることができる。

つまり無理に自己正当化させて、その挙句、自分は自分をごまかしているのではないか、という自己嫌悪に近いネガティヴな気持ちを解消する効果があるそうですよ。

へぇ~そうなんですか。

手を洗うことにも心理的な意味があるのですね。

そう言えばトイレに行って手を洗う目的は、ばい菌を洗い流すということよりも、トイレに行ってもしかしたら自分は汚れているかもしれない、というネガティヴな不浄感を解消するということなのだ、という話を聞いたことがあります。

 

なるほど。

 

ネガティヴな気持ちになったら、手を洗う。

早速明日からやってみましょう。