漢字検定1級の長野春太君の漢字の覚え方  <2>

<長野君のカメラはデジカメでしょうけど・・>
<長野君のカメラはデジカメでしょうけど・・>

昨日に引き続いて漢字検定1級の長野春太君の漢字の覚え方について。

 

最初に断っておきますが、私は長野君とは何の関係もなければ会ったこともありません。ただテレビで彼が語った漢字の覚え方についてのコメントを聞いて、感じたことを書いているだけです。ですから私のコメントの内容については、長野君本人とは全く関係ありません。まして長野君自身についてのコメントではありません。

 

さて、彼がテレビで語った「(漢字を)写真を見るようにして覚える」という言葉を聞いて、昨日も「フォトグラフィック・メモリー」と感じたことを書きました。

 

「フォトグラフィック・メモリー」って一体何のこと??と思われる方もいらっしゃるかもしれません。これはさまざまなデータをまるで、写真にとってそのまま頭の中に保存して、必要な時にそれを再び取り出して読んでいく、というような記憶の方法だということです。

 

自閉症スペクトラム障害の方の話の中に出てくることがありますが、私の聞いたところでは、聴覚障害の方の中にもそういう記憶力の持ち主がいらっしゃる、ということでした。

 

これについてとてもわかりやすくまとめてくれているのが、以前取り上げた奥村隆さんの「僕と息子のアスペルガー物語」というドキュメンタリー・エッセイ(!?)です。そこから引用してみると

 

<一度見ただけで、完璧に脳に焼きつけられるもの

 僕は情報を、どのくらいのスピードで脳にプリントできたのか。どのくらいの期間、そのプリントを保持していられたのか。

 

 それは、プリントする情報が記されたもの(紙や画面など)の大きさや、記憶するときの集中度に左右された。前にも述べたように、普段、テストなどのために暗記するときは、A4版の資料に書かれた内容が最も脳にプリントしやすかった。具体的には、資料を3回声に出して読み込んで、それから1回、目を瞑って暗唱する。それでプリントは完了となる。

 

 中学生の頃までは、試験前になると、覚えなければならないことをA4版の紙にまとめ、1ページずつではなく、7~8ページずつを通して3回読み返して、一気に脳に焼きつけていた(高校生に入ると、一度にプリントできる量、つまりページ数が落ちた)。

 

 でも、ギネスブックやスポーツの記録集など、自分が特に興味を持っている情報を脳にプリントするときは別だった。集中力が高まるのか、3回も読み返す必要などなかった。1回読んだ(見た)だけで、完璧にプリントできたのだ。>(奥村隆「僕と息子のアスペルガー物語 第5回 「お前は天才だ」と呼ばれた日」より引用)

 

何と凄い!!おかげで奥村さんは、友人から「お前、天才だ!」とたたえられたそうですが、しかし覚えるということと活用するということとは、別。残念ながら奥村さんの定期テストの点数は、暗記科目の歴史など以外は、国語も英語も期待されたほどではなかった、とご本人が語っておられました。

 

なるほど。

いろいろあるんですね~(*^^*)