元売れっ子アナウンサーの丸岡いずみさんのうつ病体験記「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」です。
少し以前発行なので、もうすでに読まれた方もいらっしゃるかも。
うつ病というのは、性格的に弱い人がなる、とか物事クヨクヨ考えすぎるタイプがなりやすい、とかいう俗説がありますが、必ずしもそうではないということが、丸岡さんの本を読むと良くわかります。
なにしろ
「もともと私は、深く思い悩まずに、とりあえず行動してみるタイプです。『大丈夫!』『なんとかなるさ!』と言った前向きな思考回路なので、日常的にはほとんどストレスをため込みません。失敗しても、気分が落ち込むこともありません。つらいことが起きても、その日のうちに解消できます・・・・だから『うつ病なんて私には一切無関係』だと思っていました」
とご自分でおっしゃっているのですから。
それがあっという間にうつ地獄に。
最近の研究ではうつ病と言うのは、もっぱら脳の神経伝達物質の異常が大きな原因だといわれているようです。もちろん、そういう異常を引き起こす背景としてストレスフルな生活があることは確かでしょう。
丸岡さんも東日本大震災の取材などが大きなストレスの引き金になったことは認めていらっしゃいます。
そういう意味で、誰にでもかかる可能性のある病気であるとともに、ストレスフルな生活や考え方を改めていくことの必要性も間違いなくあると思われます。
カウンセリングや薬物療法の併用が求められているのは確かでしょうね。
うつ病について大変身近な問題として考えさせられた本でした。
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