自分のコンプレックスと取り組む

<あなたはひとりではない>
<あなたはひとりではない>

「自分のコンプレックスと取り組む」というタイトルで書き始めましたが、実際には「取り組まざるを得ないところまで追い込まれた」というほうが的を得ているでしょうね。いぇいぇ私のオフィスを訪れてこられるクライエントの話だけではありません。かく言う私自身だって、さまざまなコンプレックスに悩まされます。いや、今でも悩まされています、と言った方が正直でしょう。

 

 

 

 

「コンプレックス」というのは「感情の絡まりあったもつれ」というようなもので、日常的によく使われる「劣等感」だけを指すものではありません。

その人が何かどうしようもなく感情を刺激されてしまういろいろな無意識の内容物を指していると思ってください。

 

ですから、どの人にも当然コンプレックスの一つや二つは在り得るわけで、コンプレックスのない人というのは、むしろ感情が全く平板で生気にかけた状態かもしれません。

 

ところが相手が感情のもつれであるだけに、突然刺激されて初めて自分を見つめざるを得なくなってくるわけです。

 

苦しいけれど、自分がなぜこんなに感情を高ぶらせしまうのか、その根源を突き止めて納得して、距離を置く努力をしなければいけません。それは苦しいし、そう簡単には行かないので、嫌になってきます。

 

が、それでもなんとか距離が置けるようになってきたときは、ちょうど長く苦しい山登りをしていて、いつ頂上につけるのか、と思っていた時に、目の前の眺望がいっぺんに開けてくるような感じかな、体験的に言えば。

それとも全身に入っていたどうしようもない力が、一気に抜けて憑き物が落ちたような感じ!?

 

もちろんそう簡単に消えてはくれませんが、何度も何度も取り組むうちに、こちらの基礎体力がついてきて無駄な力が入らず、山登りが楽になってきます。

 

人生、山あり、谷あり。

「いつまで続く、ぬかるみぞ・・・」と、投げやリになってしまいたくなる時もありますが、トンネルは必ず出口があります。

それを信じて取り組みましょう。

 

 

あせらず、あわてず、あきらめず。