「村八分」とは「大人によるいじめ」のことでしょう、ね。

いや、驚きました。驚いたというか、呆れたというべきか。

兵庫県の加西市の教育長さんが辞意を表明したという記事を目にしたのですが、その理由がなんと、近隣の男性4人を「村八分」にした、ということなのです。

具体的な内容は今年3月に出された次のような判決をご覧ください。

 

以下神戸新聞(デジタル版3月27日)より

<加西市の永田岳巳教育長ら近隣住民から「村八分」にされたとして同市内の男性ら4人が、永田教育長ら4人に計220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、加東市の神戸地裁社支部であった。新宮智之裁判官は人格権の侵害を認め、計156万円の支払いなどを命じた。

 判決などによると、携帯電話の中継基地局の設置をめぐってトラブルがあり、2011年5月に原告の4人は近隣との関係が改善されない限り「個人的な付き合いをしません」などとする「共同絶交宣言」の文書を受け取った。

 原告4人は旅行の積立金が一方的に解約されたり、近隣の葬儀の連絡がもらえなかったりしており、新宮裁判官は「社会通念上、許される範囲を超えた『いじめ』や『嫌がらせ』に当たる」とした。

 共同絶交宣言は教育長就任前に出されていた。>

 

裁判官にまで、「それはイジメだ」と指摘されていることを、なんと教育長がやっていたとは・・・

今回の辞意表明はこの「村八分」裁判の判決が確定したことを受けてのものだということです。

 

それにしても「いじめ」という問題は本当に根が深い。子どもの世界のことだ、学校教育の問題だ、などと思っている限り、何にも解決にはならないでしょうね。

 

「村八分」・パワハラ・セクハラ・アカハラ等々、他人ごとではありません、大人の問題ですよね。私も気を引き締めないと・・・・。