「私は私のことをして、あなたはあなたのことをする。
私はあなたの期待に応えるために、この世にいるのではない
あなたも、私の期待に応えるために、この世にいるのではない」
ゲシュタルト心理学の中心、フレデリック・パールズさんの「ゲシュタルトの祈り」という詩の一節です。
私は私、誰かのためにここにいるのでも、誰かの期待に添うために生きているのじゃないんだ。
親の期待に応えるために、周りに気を使い、本当の自分らしさを見失ってはいけない、そういうことを訴えているのですが、そういう言葉が出るくらい現実の世の中では自分を何かや誰かのために犠牲にして苦しんでいる人が多いということなのでしょう。
個人主義の国と言われるアメリカでさえ、そうなのですから、日本人なんて推して知るべし。
自分を幸福にできるのは自分だけであり、自分を不幸にしているのもそういう生き方を選んでいる自分自身なんだ。
自分が自分の人生の主人公になること、これを「自己実現」なんて言います。
ただし自己実現なんてそう簡単にできることではありません。だからこそみんな「自己実現」を目標にするのです。ある意味、努力目標、というところかもしれません。
これができたら自己実現完成!なんてことはあり得ませんよね。
結局人は死ぬまで、自分らしく生きることを求め続けていくのでしょう。
今日も、そして明日も。
それが生きるということなのかも。
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