ささえる ことば <57>  「心は天気のようなものである。・・・・・」 

「心は天気のようなものである。

晴れの日もあれば、雨の日もある。曇りの日もあるのが自然である。

もし毎日が、晴れの日ばかりであればどうなるだろうか。

日照りになって農作物は枯れてしまうだろう。

人の心も同じことだ」

 

森田療法の創始者、森田正馬の言葉です。

 

今日の天気は、曇っていたかと思うと急に雨が降り出し、そうかと思うとしばらくすると雨は止みました。なんとも不安的な空模様でしたね。

 

晴れの日ばかりでは農作物は育ちません。

雨の日ばかりでは、いつか洪水になってしまうかも。

曇りの日ばかりでは、気分までどんよりとしてしまいます。

 

こころも同じかも。

時に応じた心模様が、私たちの日常生活をバランスよく潤してくれているのかもしれません。

 

ですが、心模様も時には異常気象のように荒れ狂う時もあります。

そういう時のために普段からの備えが大切。

安心できる避難場所を確保して、異常気象の前兆があれば素早く対応しましょう。

逃げ遅れて、立ち往生してしまわないようにね。

 

それは経験がもたらす知恵であるとともに、移り変わる心模様や空模様を自分でコントロールする技術でもあるのだろうと思っています。