今日は少し時間があったので、映画「さよなら渓谷」を見てきました。
この映画は、真木よう子さんが主演で前から興味があったのですが、最近モスクワ国際映画祭で審査員特別賞を受賞されたということです。
とはいっても結構テーマが重いし(過去の集団レイプの加害者と被害者の関係に関するテーマ)、地味な印象だったので、平日だということを考えると、それほど観客はいないかな、と思っていたのですが、予想以上に多くの方が観に来られていました。
映画の方は予想通り、過去の事件についての悔悟の念と償い、そして復讐と愛情の入り混じった人間関係を丹念に、しかし淡々と描かれていました。
現在上映中なので、ネタバレしてもいけないので詳しく言えないことが残念ですけれど。
こういう映画を見ると、レイプやDV,虐待を含め、被害者の人間としての尊厳を無視した犯罪は、現実的な被害より何より、被害者の魂を傷つけることなのだ、とつくづく思わされました。
そしてその魂の傷つきは、その後の人生をすべてかけて取り組んでいかなければいけないほどの痕跡を残していくのだ、と思わずにはいられませんでした。
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