「雑談力を考える」
今回は「雑談を続ける力」について。
雑談を続けるというのは、ただダラダラと話をし続けるという意味ではありません。物事と言うのはおしなべて、対立項というものがあります。つまり「雑談を続ける」に対しては「雑談を打ち切る」という力があり、その対極を結ぶ軸の上に実際の位置があるわけです。
相手の饒舌に口をはさめずに、ただ我慢をして話に付き合わされる、というのは力がない証拠です。ですから相手の話を聞きながら、どこでどうこの話を打ち切っていくか、という戦略とタイミングを逃さない能力が必要になるわけです。
同時に、「得意な話にご用心!」というフレーズを聞いたことがありますが、自分が興味をもったり得意とする分野に話が及ぶと、それまで受容的に話を聞いていたカウンセラーが突如として目を輝かせ、これまでの立場が逆転してしまう、という光景も他人ごとではありません。
こういう状況に陥ったことを早く気が付いて、我と我が身を如何に沈静化させられるか、いやはや正直冷や汗ものです、ね。
「雑談を続ける=打ち切る力」なかなか修行が必要です。
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