前から見たかった映画「くちづけ」を観てきました。
知的障害者のグループホームでの生活をテーマにしながら、障害者の受ける様々な問題や困難、さらには彼らを取り巻く家族の全ての生きざまや社会の在り方に関わるテーマを取り上げてくれていました。
観ていて、なんとも言えない思いに突き動かされました。
私も福祉に関わる者の端くれとして、この映画にあらわされている色々な問題について理解はしています。しかし理解をしていても、どうにもならない現実があるのです。
色々な立場から、色々な意見もあるでしょうが、なんとも言えない自分の無力さにうつむくしかありません。
今の私にできることは自分の力の及ぶ範囲で精一杯現実に向き合うことしかないのではないか、としか言えない自分がいます。
具体的に何を言っているのか、わからない方もたくさんいらっしゃることでしょう。
現在上映中の映画ですし、あまりネタバレするようなこともかけないのでこんな文章になってしまいました。
とにかく色々なことを考えさせられる映画なのです。
彼らを取り巻く現実が如何に厳しく、切実でありながら、いかに無関心・無理解の壁に隔てられているか、それを感じてもらうだけでこの映画を作った意味があると思います。
もし少しでも私の文章に引っかかるものを感じられたら、一度映画館へ足を運ぶか、その内DVD化された後でレンタルショップで借りて見て下されば大変うれしく思います。
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