面白がることの効用  映画「最強のふたり」を見てきました。

映画「最強のふたり」見てきました。原題は「untouchable」=触れてはいけない のようですが、映画の中では「はぐれ者」と翻訳されていましたね。

この映画については私の別のブログでも書いたので(まだアップされていないかも)、ちょっと違う切り口で感想を書いて見ます。

 

この映画の主人公、ドリスとフィリップは、客観的に見るととても厳しい状況にいます。ひとりはスラム街に育ち失業保険だけをたよりに生きる無職の青年ドリス。もう一人は事故で首から下を全身マヒさせてしまった大富豪のフィリップ。

 

ところがドリスはこういう現実をある意味「おもしろがる」ことができるのです。決して自虐的に逃避しているわけではなく、どちらかというと前向きに「おもしろがれる」。

それにつられて、生きる意味を失いつつあるフィリップもつい笑顔になっていくのです。

 

この「おもしろがる」ということ、これは大切ですね。

 

そういえば「困っているひと」の著者 大野更紗さんも、あえて「おもしろがる」名人でした。

「困っているひと」を読むと、どう見ても絶対絶命、ピンチに次ぐピンチの連続なのに、本を読む限りは「絶望感」が伝わってきません。ご本人も「ささえる ことば<8>」で書いたとおり「絶望は、しない」とおっしゃっています。もちろんそこに至るまでの苦悩もえがかれていますが、少なくともそれを乗り越るために「おもしろがる」名人であると思いますね。

 

私もいろいろと悩ましいことはあるのですが、案外「こんなに悩めるということ自体、人生は楽しいものだ」と思えるようになって来ました。

 

みなさん、人生を「おもしろがる」力、鍛えてみませんか?